英語の発音と語源 ルーキー その2

英語の発音と語源 ルーキー その2

今回は rookie の語源について解説していきます。

実は rookie の語源には諸説あり、定説があるわけではありません。

有力な説は recruit (新兵)を語源と推定しています。さらに rook (騙されやすい人)というスラングとの連想から、19世紀末に rookie という新語が生まれたようです。

イギリスの小説家・詩人であるジョゼフ・ラドヤード・キプリング (Joseph Rudyard Kipling)が19世紀末に出した詩集(『兵営詩集』Barrack-Room Ballads)で rookie という言葉を使用したことをきっかけに、イギリス軍で一般的に使われるようになったことは事実として分かっています。キプリング自身が独自の感性で生み出した新語なのか、もともとあった言葉を詩集に使ったのか、その辺はよくわかっていません。

アメリカ英語に rookie が入ってきたのは、米西戦争(これも19世紀末)の時だということも分かっています。その後、アメリカでは主に野球の新人選手を指すようになります。

ただ、前回の記事で指摘したように、今日では野球や軍隊に限らず、rookie は新人全般を指す言葉として使われています。

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